2020.06.03
以前、近隣にアスベスト(石綿)を取り扱う工作所・工場等があった地域住民の健康状態を観察・確認する為に、環境省が2015年度から一部の自治体に対して毎年行った試行調査の結果、2019年度までの全ての検査希望者の3割以上からアスベスト粉塵を吸引した人にみられる所見が確認されたとのこと。
アスベスト(石綿)は少量の吸引でも、肺がんや中皮腫を発症するリスクがあるとされる。
健康被害の影響が周辺住民にも広がっていることを改めて認識をし、同省は今年度から既存の住民検診を活用して対象地域をさらに拡大することを検討しているとのこと。
さらに環境省は、より広く健康影響を確認・調査を行う為に「将来的に全国一律で発症の有無を検査できる体制を整えたい」と考えている。
各地方自治体自治体が実施している既存の肺がん検診等において、発症リスクが高いと担当医師が判断した人にはCT検査も行うようにすることなどを検討しているとのこと。
以下が調査対象となった27地方自治体
東京都 :大田区
神奈川県:横浜市鶴見区
埼玉県 :さいたま市
大阪府 :大阪市、堺市、岸和田市、貝塚市、八尾市、泉佐野市、河内長野市
和泉市、東大阪市、泉南市、阪南市、熊取町、田尻町、岬町
兵庫県 :神戸市、尼崎市、西宮市、芦屋市、加古川市、宝塚市
奈良県 :
岐阜県羽:島市
佐賀県 :北九州市門司区、鳥栖市